「だぁぁぁぁぁっ!!」

ドタンッ バンッ ドンドンドンドンドンドンドンドン

『賑やか・・・ですね・・・』

「賑やかだなぁ」

「うん、賑やかだね」

『何かあったんでしょうか?』

「さぁ?」

「一緒に見に行ってみる?」

「俺は行く」

『じゃっじゃぁ、私も』

「よし」

「多分客間よね?」

「客間だな」

トントントン

「入るよ?」

ガチャッ

「・・・・・玲音っ」

『何があったんですか?』

「遥海ちゃん!見ちゃダメ!!」

『イ、イヤーッ』

「ちょっ、玲音?
助けて」

「なんで俺が、俺は冷奈の目隠ししてなきゃいけないし?
騒いだあげく真っ裸で部屋中走り回ってんのが悪い
なぁ?蓮」

「あぁ、遥海ちょっとだけ離れるけど我慢して」

『うっ、うん』

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「ごめんね、俺の部屋行こっか
父さん、あと宜しく」

「おう、まかせろ」

「まっままま任せないで~!!!」
結局その後、鈴太さんがどうなったのかは知らない

けど、お昼御飯を食べるためにリビングに行ったら鈴太さんはひどく疲れていた

蓮に聞いても何をされたかは知らないらしい

そして、私はと言うと、、、

「遥海」

『ん?』

振り向くと、ベットに押し倒され抱き締められた

正確には睡魔に負けた蓮が私を抱き締めて寝ていた

そのまま、お昼御飯までその体制でいたせいか蓮のお母さんに「仲良いんだね!羨ましいわ!」って言われた

蓮のお父さんとお母さんもかなり仲のいい夫婦だと思う
その日の夜

『2日間もお世話になりました』

「また来てちょうだいね!」

「俺送ってくる」

「行ってらっしゃい!」

「行ってきます、母さん
じゃぁ行こっか」

『うん!』

蓮のお母さんが言ってた用事は鈴太さんの事があり、無くなった

「遥海」

『何?』

「また、家来てくれる?」

『うん!』

「良かった・・・
遥海んちどこ?」

『そこの角まがって直ぐのとこ』

「りょーかい、そこまで送ってく」

『ありがとう!』

「おう」

---遥海saidend---
翌日

「蓮君!付き合ってください!」

遥海と別れた翌日のHR前、名前も知らない同級生に呼び出された

『ごめんね、俺好きな人居るんだ
だから、君とは付き合えない』

「だれっ、ですか・・・!
誰ですか!?」

『君に教える義理はないよ』

「なんで!?
居るなら教えられるでしょ!」

『君に教えて俺に利益無いし
それに教えたら、君、なにするか分かんないし
俺眠いから教室戻る』

「待って!」

『何?』

チュッ

は?何?どう言うこと?

ガタンッ!!

『誰!』

遥海?

「あっ、えと、ごめんなさい!」

『待って、遥海!』

「ねぇ、付き合ってくれるでしょ?」

『ッチ、っざけんな!
二度と俺に関わんな!』

遥海・・・遥海!遥海!!
「ウッ・・・ヒック・・・」

見つけた

ガラッ

『遥海・・・
遥海ごめん
不意打ちだった
後ろ振り替えッt「も、いい」えっ?』

「もういいよ!!
今までのこと、全部嘘だったんでしょ!
好きって言葉も!あのキスも!
嘘つき!」

『遥海待って、ちゃんと聞いて』

「もういいってば!
蓮なんか、、、大っ嫌い!!」

嘘っ・・・

遥海に・・・きら、われっ・・・た?

プルル プルル プr

[おい、蓮!どこいんだ!
もうHR始まるぞ!]

「翼・・・嫌われた」

[はっ?蓮?お前いきなりナニ言って・・・]

「遥海に嫌われた・・・!」
+++翼said+++

[遥海に嫌われた・・・!]

その声は聞いてる俺でさえも息が詰まるような重く、苦しい声だった。

『今、どこにいる!』

[3階、空き教室]

『今から行くから、ぜってー動くんじゃねぇぞ!』

プチッ

ガラッ

『蓮!』

「つば、、、さ?」

『蓮、なにがあった』

蓮はひどく落ち込んだかおで俺の方を向いた

「HR前、知らない女に告白された
そ、れでっ!キス、されて、それ見てた遥海がいて、追いかけてここまで来たらないててっ、事情説明しようと思ったけど・・・ッく、だ、大っ嫌いって言われた・・・
俺も俺でなんだかわかんなくて!」
『蓮、取りあえず今日はいちんちここでさぼろーぜー』

「でも、翼・・・いつもは」

『今日はいいや
俺も気分じゃねぇーし、今日は特別』ニシシ

「翼」

『んあ?』

「眠たい」

『んじゃぁ、寝るか!!
俺も最近組の仕事がたまって休めてねぇからちょーどいいや!』

「翼、が優しい・・・」

『俺はいつも優しい!』

「そんな事無い
いつもなんか真顔過ぎてモテなさそう」

『おまっ、酷い言い様だな』

たまには、許してやるよ

そんな顔、初めて見た

嫌いって、言われたんだったらいつでも駆けつけて蓮が大好きでたまんねぇってやついっぱいいんだからそんな顔、すんなよ・・・

俺だってお前が居なかったら今頃、殺されたかもしんねぇーんだ
ドンッ

゛おら!立てよ!!

うぇー、こいつ泣いてんだけど!

なーきむし!なーきむし!!なーきむし!!!

あはっは!゛

もう・・・やめて・・・

頭うったのかな

いつもよりガンガンして意識ももうろうとしてきた

゛おい、まずくないか?

なにが!

こいつ、頭から血流してやがる!

それがどうしたんだよ!死にそうだったら殺せば良いだろ!

なにいって・・・・・・俺、降りるわ

さすがに殺人は御免だ

はっ?なにいって・・・

俺も、俺も、僕も

お前ら!゛

人が居なくなった・・・

僕、死んじゃうのかな

゛クソッ!お前のせいだ!

死ね!死ね死ね死ねしねしね!!死ねよ!゛

ガンッ

『だっ、れ?』

「お前さぁ、なにやってんの?
死ね?自分のストレス発散に弱い人間捕まえて暴力振るうとか、ふざけてんのか?くそガキ」

助かったと思った、けどそれ以上にこの声が、身に纏う雰囲気が今までと比べ物にならないぐらい、怖かった
そこからの出来事は、一瞬だった

俺を殺そうとしたやつが、鉄パイプを持って反撃をした・・・正確にはしようとした

蓮は、鉄パイプに怯むことなく、相手から鉄パイプを奪い取り、たった一発で相手を気絶させた

「大丈夫?」

その声で現実世界に引き戻された

『うん、ありがとう
君強いんだね』

「そんな事無いよ
俺の母さんとかの方がめちゃ強いから」

『そうだとしても、だよ
ねぇ、何歳なの?』

「来月で10」

『まじか、年下・・・』

「そっちは?
そっちは何歳なの」

『俺、14』

「名前は?俺は蓮」

『翼』

「ふーん」

聞いといてそれか

さすがに舐められるか

「翼、俺についてくる?」

『どこに?』

「イカツイおじさんのとこ
その様子じゃ、施設住みでしょ」

なんでこいつ・・・

僕、なにも言ってない

「違った?
それとも、きたくn
『行く!!』

じゃぁ、ついてきて」

最初は怖かった

でも、こいつに、蓮についてったら俺の知らない世界にいけると思ったんだ