「見逃してやる・・・ねぇ
やだ」

「あぁん‍?
しょうがねぇから相手してやるよ」

『蓮!』

「大丈夫だよ、遥海
でも、僕がいいって言うまで、目つぶってて‍?いい‍?」

『うん・・・』

「お前から来いよ、風宮」

「はっ!死んでも知らねぇよ!
おらァ!」

ドスッ

「誰が死ぬの‍?」

「お前、何者なんだよ!」

「ごくフツーの高校生
目開けて、行くよ」

『あっ、うん・・・』

「泣くの、ちょっとだけ我慢して
中入ったら泣いていいから」

『うん・・・』

---遥海saidend---
「おい蓮
あれヤバくないか?」

『ん‍?どこ‍?』

「丁度校舎裏の所にいる男子と女子
いかにも、女子は拒否ってる」

えっ・・・なに‍?どうなってんの‍?

『遥海‍?』

「遥海ってさっきの子‍?」

『うん・・・俺行ってくる』

「間に合わねぇって!こっから叫んだ方が早、いって・・・なにしてんの‍?」

『こっから飛び降りる』

「はぁ‍?蓮、お前正気かよ!ここどこだと思ってんの‍?
屋上だぞ!」

『翼うるさい。ちょっと黙って』

「ちょっ、おい蓮!」

***

ガラガラ パタン

『遥海・・・』

「ごっごめん!大丈夫だよ
ちょっとびっくりしちゃった
蓮ってケンカ強いんd」ギュッ

『無理やり笑わなくていい
俺じゃ嫌かもだけど、抱き締めててやるから思いっきり泣きなよ』

「無理してないよ!元・・・気だから・・・
ウッ・・・怖っ、かった
蓮!怖かった!」

『よしよし、大丈夫だよ
もう大丈夫。俺がついてるから』
『どぉ‍?落ち着いた‍?』

「うん・・・ごめん、迷惑かけて」

『大丈夫だよ
気にしないで』

ゴシゴシ ゴシゴシ ゴシゴシ

『遥海』

「どうしたの‍?」

ゴシゴシ

『唇、そんなに強く擦ったら傷ついちゃう』

「でも!気持ち悪い・・・」

ゴシゴシ ゴシゴシ

パシッ

「放して」

『やだ』

「放してよ!気持ち悪いの!!」

『だめ、放さない
ねぇ、あいつにどこ触られて何された‍?』

「腕、掴まれて・・・唇舐められたり・・・舌、、、入れられた・・・」

『そっか・・・』

イライラする

なんなんだよあいつ!

後でもう1回殴りに・・・いや、精神的に追い詰めて・・・

「蓮、腕痛い」

『ごめっ!
遥海・・・ごめんね
俺、やっぱり何もしないなんて無理
あいつに触られてキスされたって、考えるだけでイライラする
もし嫌だったら、突き飛ばして』

「蓮‍?なにをッんん
んぁッ…んッ」

やだやだやだ

遥海にあいつが触ったなんて嫌だ!

もっと俺の事感じてよ、もっと・・・もっと!!

「んんん」ドンドンドンドン

『ごめん、苦しかった‍?』

「だいっじょうぶ・・・ハァハァ」

『遥海・・・嫌だったよね・・・ごめん』

「蓮・・・」

『俺っ、あいつと同じこと・・・』

「蓮、大丈夫だから」

『でも!気持ち悪かった・・・でしょ‍?』

「ううん、、、
気持ち悪くなかった・・・」

『ほんと・・・に‍?』

「うん」
「蓮・・・」

『ん‍?』

「蓮ってカッコイイよね
肌すべすべだしニキビないし目おっきいしまつげ長いし髪サラs」

『ちょっ、ちょっとまって!
俺の事褒めすぎ!俺カッコ良くないから!
そんなに褒めないで・・・照れるから・・・』

「蓮、カッコイイよ
触りたい・・・って私何言ってんの!
ごめん、気にしないで!」

『ねぇ遥海
触っていいよ』

「いっいいの‍?」

『うん』

「し、失礼、します」

『遥海の手、震えてる・・・
怖い‍?』

「ううん、ちょっと緊張してるだけ」

『ほんとに‍?』

「うん」

『そっか・・・よかった』

遥海の手、気持ちいな

柔らかくてあったかくてもっと触ってほしい

『ねむ・・・・い』

「蓮‍?」

『ス-…ス-…』

「ねちゃっ、た‍?」
+++遥海said+++

えっ‍?えっ‍?えっ‍?

どうしよう・・・こういう時って動かない方がいいの‍?

っていより、それ以外無いよね!?

うぅぅ・・・こんなカッコいい人が一緒の空間に居るって凄いな

やっぱり髪サラサラ

きれい・・・

「好き」

・・・好き‍?

蓮が好き・・・ライク‍?ラブ‍・・・あぁ、そっか

私、恋愛として好きになったのかな

でももし、さっきのキスで・・・その可能性が高いな
ねぇ蓮、さっきのキスはどういうキス‍?

教えてよ・・・

---遥海saidend---
+++翼said+++

バンッ

こいつら、寝てやがる・・・

『おい、蓮!・・・と遥海ちゃん‍?
とりあえず二人とも!!』

「んっ‍?えっ‍?あれ‍?」

『君、遥海ちゃんであってる‍?』

「あっ、はい
そうですけど・・・」

『うん、かわいいね』

「かっ、かわっ、かわいい‍?」

『うん、所で、蓮の事なんだけど』

「はい」

『ケンカした‍?』

「えっ‍?」

『さっきの風宮っていうバカと殴り合いしなかった‍?』

「あっ、はい・・・しました」

『そ、じゃぁしばらく起きないかな
蓮のお父様に連絡しなきゃ・・・』

「あのっ、」

『ん‍?』

「蓮しばらく起きないって・・・」

『あぁ、それね
蓮、大量はある方なんだけど、ケンカすると疲れてしばらく寝ちゃうんだよねぇ』

「そうなんですか・・・すみません」

ん‍?なんで謝った‍?

『なんで‍?』

「だって、迷惑かけてしまったみたいですし・・・」
『うん、そうだね
すっごい迷惑』

「ほんとにすみません」

『迷惑だからさ、しばらく蓮の介抱してやってよ』

「えっ‍?」

『俺、めんどくさいこと嫌いだから』

「でも、、、」

『蓮の親、朝早くから仕事いってて帰りも何時だか分かんねぇんだ
その間、蓮の体見といてよ
俺も土日はさすが仕事に顔ださねぇとまずいし』

「あの、私でいいんですか‍?」

『いいよ
遥海ちゃん、ほかの女と違って蓮の家に行ってみた〜いって感じじゃぁなさそうだし』

「分かりました」

『俺の名前は斉藤翼
俺の電話番号入れっからケータイ貸して』

「あっはい」

『終わり』

「早いですね」

『職業病だよ、俺の仕事書類に目通す仕事だから』

「そうなんですか」

『ちょっとまってて
蓮のお父様に電話してくる』

ガラガラ パタン
プルル プルル プルル プルル

出ないかな

プルル p

「はい、神谷です」

『お忙しい中すみません、翼です
蓮のこと迎えにきていただけますか』

「分かった、すぐに行く、悪いが校門まで運んでくれ」

『はい、分かりました
失礼します』

プツッ

ガラガラ

『遥海ちゃん、悪いけど校門まで蓮運ぶから俺と蓮のカバン持ってって』

「分かりました」

『蓮のお父様は優しいから大丈夫だよ
それと、気になってたんだけど、俺にもタメでいいよ』

「あっ、ありがとう!」

『おう』

---翼saidend---
+++遥海said+++

「すみません、後宜しくお願いします」

「あぁ、いつも悪いな」

「ほら、遥海は蓮の隣」

『うっ、うん
えっと、よっ宜しくお願いします』

「おう、宜しくな」

『はい!
あれ‍?行かないの‍?』

「俺は学校残って風宮ぶっ飛b、話し合いしてくる」

『そっか、バイバイ』

「おう」

バタン

「んじゃ行くな」

『あ、はい』

『「・・・・・」』

気まずい・・・気まず過ぎる

「なぁ」

『はっ、はひ!』

「プッ、あはははは!!!」

『えっ、えっ‍?』

「そんなに緊張しなくていいよ」

『はい・・・』

「ねぇ、名前は‍?」

『えっ、あ、七彩遥海です』

「うん、はるかね
漢字は‍?」

『えと、遥か彼方の遥に海って書きます』

「オッケー、これは冷奈に報告かな」

『報っ報告‍?』

「気にしないで大丈夫だよ」