ギィィ

いつ聞いても耳障りな音

『遥海!ご飯食べよ!』

「うん」

『お〜!遥海の弁当美味そう!』

「ありがと、、、蓮」

『うん....///』

「ねぇ、蓮」

『ん〜‍?
どうしたの遥海‍?』

「蓮っていったい何者なの‍?」

『んグッ!ゲホッ、、ゲホッ
びっくりしたー』

「大丈夫‍?」

『うん、ごめんね
俺はごく普通の一般人だよ』

「でも、一般人は・・・」

『城島組の事だよね‍?』

「うん」

『城島組の頭・・・えっとー一番偉い人に俺の母さんと父さんが世話になってたんだ』
『俺の母さんと父さんは高校生の頃、不良だったんだ
父さんは帝王って言う暴走族の総長、母さんは帝王の姫でもあって、冷華って言う名前で活動してた。
知ってるかな
最強の12代目総長闇の王と闇の姫』

「ううん、ごめん知らないや」

『そっか、遥海の親って今いくつ‍?』

「41歳だよ」

『そっか・・・知らないって年齢でもないけど詳しくはない年齢かな』

「私の親がどうしたの‍?」

『ううん、もし遥海のお父さんとお母さんが30代だったら聞けば教えてくれるかと思ったんだ』

「そっか・・・あっでも、お母さんの弟は今34歳だよ」

『今、連絡取れる‍?』

「うん」

***

「蓮・・・」

『ん‍?どーひたの‍?』モグモグ

「もしかして、蓮のお父さんって玲音って言う名前の人‍?」

『そうそう』ゴックン
「おじさんの名前、幸仁(ゆきひと)っていうんだけど、おじさんが玲音さんに会いたいって」

『おー、まぢか
帰ったら聞いてみるね!』

「ありがとう」

『おう!』

「ねぇねぇ」

『ん‍?どうしたの‍?』

「連のお弁当お母さんが作ってくれるの‍?」

『うん、そうだよ
いっつも朝早いくせして弁当は必ず作ってくれるの
一口あげるよ!』

「ううん、大丈夫!」

『遠慮しないでよー!
もしかして・・・食べてくれないの‍?』

「わっ分かった!食べる!」

『はい、あーん』

ぱくっ

『どぉ‍?美味しいでしょ‍?』

「うん、美味しい!」

『よかった』
ブーブー

「ごめん、ちょっと電話行ってくるね」

『うん、分かった!』

「ありがとう」

『うん』

***

「ごめん、誰かに呼ばれてるらしいから戻るね」

『そっか・・・
またね』

「うん」

バタン

『はぁー
つまんねぇ』

「蓮君恋しちゃったの‍‍?」

『翼か・・・
・・・ってお前いたのかよ!』

「うん、いたぜ」キリッ

『付いてくんなって言ったろ』

「そうだっけ‍?」

『なぁ、翼ー』

「なに‍?」

『ドキドキした・・・』

「あれだな、恋だな」

『恋・・・こい・・・コイ・・・koi・・・』

「蓮、思考がどんどん別の方向に行ってるぞw」
+++遥海said+++

[風宮藍人(かぜみや あいと)って人が遥海のこと呼んでる
校舎裏で待ってるって]

はぁ、行きたくない

だって知らない人だもん

蓮・・・一緒にいて楽しい人だな〜

カッコいいからモテるんだろうなぁ・・・もっと一緒に居たい・・・ってだめだめ今は早く校舎裏に行かなきゃ!

***
「あの!七彩さん!」

『あっ、えっと・・・風宮さん‍?』

「はい!来てくれてありがとう!」

『いえ・・・あの、用事ってなんですか‍?』

「あの・・・僕と付き合ってください!」

はっ‍?えっ‍?

『どういう‍?』

「僕とカレカノになってほしいんです」

『あっ、のごめんなさい!
風宮さんのこと知らないし、付き合うってよくわかんないから・・・』

「チッ・・・」

舌打ちされた?

「付き合うって」

ドン

『いッ』

「こういう事だよ」

『腕・・・腕放して・・・!』

「おぉー、やっぱり最高!
その睨んだような上目遣い・・・そそる〜!」

『やっだ・・・』

ペロッ

「このまま口開けて」

『・・・・・』

絶対にやだ!

「めんどくせぇ」

チュッ ペロッ

「そうそう、いい子だね
そのまま」

『やだ!!』

「喋んな、やりずれぇ」

「おい、お前」

「んぁ‍?邪魔すんなy」

「こんなとこで無理やりするとかくだらない
屋上から見えてんだよ」

「お前・・・誰にケンカ売ってんのか分かってる‍?
殺られたく無かったら教室に戻れ
そしたら見逃してやる」
「見逃してやる・・・ねぇ
やだ」

「あぁん‍?
しょうがねぇから相手してやるよ」

『蓮!』

「大丈夫だよ、遥海
でも、僕がいいって言うまで、目つぶってて‍?いい‍?」

『うん・・・』

「お前から来いよ、風宮」

「はっ!死んでも知らねぇよ!
おらァ!」

ドスッ

「誰が死ぬの‍?」

「お前、何者なんだよ!」

「ごくフツーの高校生
目開けて、行くよ」

『あっ、うん・・・』

「泣くの、ちょっとだけ我慢して
中入ったら泣いていいから」

『うん・・・』

---遥海saidend---
「おい蓮
あれヤバくないか?」

『ん‍?どこ‍?』

「丁度校舎裏の所にいる男子と女子
いかにも、女子は拒否ってる」

えっ・・・なに‍?どうなってんの‍?

『遥海‍?』

「遥海ってさっきの子‍?」

『うん・・・俺行ってくる』

「間に合わねぇって!こっから叫んだ方が早、いって・・・なにしてんの‍?」

『こっから飛び降りる』

「はぁ‍?蓮、お前正気かよ!ここどこだと思ってんの‍?
屋上だぞ!」

『翼うるさい。ちょっと黙って』

「ちょっ、おい蓮!」

***

ガラガラ パタン

『遥海・・・』

「ごっごめん!大丈夫だよ
ちょっとびっくりしちゃった
蓮ってケンカ強いんd」ギュッ

『無理やり笑わなくていい
俺じゃ嫌かもだけど、抱き締めててやるから思いっきり泣きなよ』

「無理してないよ!元・・・気だから・・・
ウッ・・・怖っ、かった
蓮!怖かった!」

『よしよし、大丈夫だよ
もう大丈夫。俺がついてるから』
『どぉ‍?落ち着いた‍?』

「うん・・・ごめん、迷惑かけて」

『大丈夫だよ
気にしないで』

ゴシゴシ ゴシゴシ ゴシゴシ

『遥海』

「どうしたの‍?」

ゴシゴシ

『唇、そんなに強く擦ったら傷ついちゃう』

「でも!気持ち悪い・・・」

ゴシゴシ ゴシゴシ

パシッ

「放して」

『やだ』

「放してよ!気持ち悪いの!!」

『だめ、放さない
ねぇ、あいつにどこ触られて何された‍?』

「腕、掴まれて・・・唇舐められたり・・・舌、、、入れられた・・・」

『そっか・・・』

イライラする

なんなんだよあいつ!

後でもう1回殴りに・・・いや、精神的に追い詰めて・・・

「蓮、腕痛い」

『ごめっ!
遥海・・・ごめんね
俺、やっぱり何もしないなんて無理
あいつに触られてキスされたって、考えるだけでイライラする
もし嫌だったら、突き飛ばして』

「蓮‍?なにをッんん
んぁッ…んッ」

やだやだやだ

遥海にあいつが触ったなんて嫌だ!

もっと俺の事感じてよ、もっと・・・もっと!!

「んんん」ドンドンドンドン

『ごめん、苦しかった‍?』

「だいっじょうぶ・・・ハァハァ」

『遥海・・・嫌だったよね・・・ごめん』

「蓮・・・」

『俺っ、あいつと同じこと・・・』

「蓮、大丈夫だから」

『でも!気持ち悪かった・・・でしょ‍?』

「ううん、、、
気持ち悪くなかった・・・」

『ほんと・・・に‍?』

「うん」
「蓮・・・」

『ん‍?』

「蓮ってカッコイイよね
肌すべすべだしニキビないし目おっきいしまつげ長いし髪サラs」

『ちょっ、ちょっとまって!
俺の事褒めすぎ!俺カッコ良くないから!
そんなに褒めないで・・・照れるから・・・』

「蓮、カッコイイよ
触りたい・・・って私何言ってんの!
ごめん、気にしないで!」

『ねぇ遥海
触っていいよ』

「いっいいの‍?」

『うん』

「し、失礼、します」

『遥海の手、震えてる・・・
怖い‍?』

「ううん、ちょっと緊張してるだけ」

『ほんとに‍?』

「うん」

『そっか・・・よかった』

遥海の手、気持ちいな

柔らかくてあったかくてもっと触ってほしい

『ねむ・・・・い』

「蓮‍?」

『ス-…ス-…』

「ねちゃっ、た‍?」

お散歩

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