あれ?あの子この前ぶつかった子だ・・・
こっち見てる
『ねぇねぇ!
この間ぶつかった子でしょ?』
「あのこの間すみませんでした
ずっと謝りたかったんですけど名前知らなかったし学年とかもよく分かんなかったから」
『俺はね、蓮だよ
神谷 蓮 高1でクラスは2組
よろしくね?』
「私は、七彩 遥海(ななせ はるか)です
同じ学年でクラスは4組です
こちらこそよろしくお願いします」
『遥海ね
俺のことは蓮って呼んでね』
「はい
あの・・・」
『ん?どうしたの?』
「なんで、あそこから出てきたんですか?」
『えっ、あぁ
城島組はね俺の知り合いっていうか友達って言うか・・・まぁそんなとこ
別に俺自身がヤクザだとかヤンキーって訳じゃないから』
「そうなんですか」
「蓮!」
『父さんだ
ごめんね、俺帰るから
また話そうね』
「うん」
翌日
『おっはー』
「おはよう、今日はやけにテンション高いな」
『今日ちょっと会いたい子がいるんだ!』
「俺も着いてく!」
『翼はだめ』
「えー(バレないように付いてこ!)」
キーンコーンカーンコーン
「今日も蓮はちこ・・・くじゃない」
『広ちー間抜けな顔してるwアハハハハ!』
「お前・・・
笑ってんじゃねぇ!」
"広澤先生早くHR始めてよ"
「すまん、んじゃ出席取るぞー」
『「うぃーっす」』
昼休み
『遥海!一緒にご飯食べよ!』
「蓮、なんで居るの」
『んー、暇だったからかな
いつもバスケやってる奴らは委員会だとか部活だとかで一緒に居られないし、遥海のとこに行こーかなって
だめ・・・かな?』
「いいよ」
『やったー!
そうとなれば屋上にレッツゴー!』
「ちょっとまって蓮!」
『早い?お姫様抱っこ、しようか?』
「そっ、それは遠慮しときます」
『遠慮なんかしなくて良いのに・・・
しかたないからゆっくり行こっか!』
「ありがとう」
ギィィ
いつ聞いても耳障りな音
『遥海!ご飯食べよ!』
「うん」
『お〜!遥海の弁当美味そう!』
「ありがと、、、蓮」
『うん....///』
「ねぇ、蓮」
『ん〜?
どうしたの遥海?』
「蓮っていったい何者なの?」
『んグッ!ゲホッ、、ゲホッ
びっくりしたー』
「大丈夫?」
『うん、ごめんね
俺はごく普通の一般人だよ』
「でも、一般人は・・・」
『城島組の事だよね?』
「うん」
『城島組の頭・・・えっとー一番偉い人に俺の母さんと父さんが世話になってたんだ』
『俺の母さんと父さんは高校生の頃、不良だったんだ
父さんは帝王って言う暴走族の総長、母さんは帝王の姫でもあって、冷華って言う名前で活動してた。
知ってるかな
最強の12代目総長闇の王と闇の姫』
「ううん、ごめん知らないや」
『そっか、遥海の親って今いくつ?』
「41歳だよ」
『そっか・・・知らないって年齢でもないけど詳しくはない年齢かな』
「私の親がどうしたの?」
『ううん、もし遥海のお父さんとお母さんが30代だったら聞けば教えてくれるかと思ったんだ』
「そっか・・・あっでも、お母さんの弟は今34歳だよ」
『今、連絡取れる?』
「うん」
***
「蓮・・・」
『ん?どーひたの?』モグモグ
「もしかして、蓮のお父さんって玲音って言う名前の人?」
『そうそう』ゴックン
「おじさんの名前、幸仁(ゆきひと)っていうんだけど、おじさんが玲音さんに会いたいって」
『おー、まぢか
帰ったら聞いてみるね!』
「ありがとう」
『おう!』
「ねぇねぇ」
『ん?どうしたの?』
「連のお弁当お母さんが作ってくれるの?」
『うん、そうだよ
いっつも朝早いくせして弁当は必ず作ってくれるの
一口あげるよ!』
「ううん、大丈夫!」
『遠慮しないでよー!
もしかして・・・食べてくれないの?』
「わっ分かった!食べる!」
『はい、あーん』
ぱくっ
『どぉ?美味しいでしょ?』
「うん、美味しい!」
『よかった』
ブーブー
「ごめん、ちょっと電話行ってくるね」
『うん、分かった!』
「ありがとう」
『うん』
***
「ごめん、誰かに呼ばれてるらしいから戻るね」
『そっか・・・
またね』
「うん」
バタン
『はぁー
つまんねぇ』
「蓮君恋しちゃったの?」
『翼か・・・
・・・ってお前いたのかよ!』
「うん、いたぜ」キリッ
『付いてくんなって言ったろ』
「そうだっけ?」
『なぁ、翼ー』
「なに?」
『ドキドキした・・・』
「あれだな、恋だな」
『恋・・・こい・・・コイ・・・koi・・・』
「蓮、思考がどんどん別の方向に行ってるぞw」
+++遥海said+++
[風宮藍人(かぜみや あいと)って人が遥海のこと呼んでる
校舎裏で待ってるって]
はぁ、行きたくない
だって知らない人だもん
蓮・・・一緒にいて楽しい人だな〜
カッコいいからモテるんだろうなぁ・・・もっと一緒に居たい・・・ってだめだめ今は早く校舎裏に行かなきゃ!
***
「あの!七彩さん!」
『あっ、えっと・・・風宮さん?』
「はい!来てくれてありがとう!」
『いえ・・・あの、用事ってなんですか?』
「あの・・・僕と付き合ってください!」
はっ?えっ?
『どういう?』
「僕とカレカノになってほしいんです」
『あっ、のごめんなさい!
風宮さんのこと知らないし、付き合うってよくわかんないから・・・』
「チッ・・・」
舌打ちされた?
「付き合うって」
ドン
『いッ』
「こういう事だよ」
『腕・・・腕放して・・・!』
「おぉー、やっぱり最高!
その睨んだような上目遣い・・・そそる〜!」
『やっだ・・・』
ペロッ
「このまま口開けて」
『・・・・・』
絶対にやだ!
「めんどくせぇ」
チュッ ペロッ
「そうそう、いい子だね
そのまま」
『やだ!!』
「喋んな、やりずれぇ」
「おい、お前」
「んぁ?邪魔すんなy」
「こんなとこで無理やりするとかくだらない
屋上から見えてんだよ」
「お前・・・誰にケンカ売ってんのか分かってる?
殺られたく無かったら教室に戻れ
そしたら見逃してやる」
「見逃してやる・・・ねぇ
やだ」
「あぁん?
しょうがねぇから相手してやるよ」
『蓮!』
「大丈夫だよ、遥海
でも、僕がいいって言うまで、目つぶってて?いい?」
『うん・・・』
「お前から来いよ、風宮」
「はっ!死んでも知らねぇよ!
おらァ!」
ドスッ
「誰が死ぬの?」
「お前、何者なんだよ!」
「ごくフツーの高校生
目開けて、行くよ」
『あっ、うん・・・』
「泣くの、ちょっとだけ我慢して
中入ったら泣いていいから」
『うん・・・』
---遥海saidend---