「流すよ。」

そう言われ、放心状態のまま、シャワーで流してもらった。

「あ、顔も洗おう。」

メイクがー。自分なりに可愛くしたメイクが落ちていく。

もう無理だ。

大きめな湯船に逃げるようにして入ると、彼は少し笑って、自分の身体を洗い出した。

家とは違う、大きな湯船。

気持ちいいな。

少し落ち着くと、壁にボタンがあることに気付いた。

なんだこれ。

押してみた。