「よし、分かった。じゃ、アサヒはピンクで決定ね。コトノは何が良い?」
「じゃ、私水色!」
「分かった。ユーリは?」
自分が振られると思わなかったのか、おかっぱ頭の少女が慌てる。
「え、えーと、そうだな……緑が良いな」
「了解~。あ、アイリ!……アイリ?」
一番チビな友達が見当たらない。
どこにいるのか辺りを見渡す。
「んぁ?」
眠そうな声が聞こえてくる。
下を見ると、彼女はツリーハウスの下で呑気に猫と遊んでた。
「んぁ?じゃないよー!何色が良い?テーマカラーみたいなの!」
「んー、私は黄色かな~」
「よーし、決定ね!私はどうしようかな~?」
「赤はどう?アユさんに似合うよ。リーダーだし」
チビは私を見上げ、アイドルみたいなピースサインと笑顔を向けてきた。
「え?私がリーダー?」
「うん、この中で一番お姉さんでしょ?それにアユさん、パパもママも外国いるのに、しっかりしててすごいし!」
「……そっか、私がリーダー……一番偉いんだ、お姉さんなんだ……えへへ」
改めて言われると、なんだか照れる。