「辻本さん。」と上谷は威勢よく抱きついた。

(やっぱりこうなりますよねーけど古瀬くんにいだいたドキドキやキュンキュンはないよね〜顔は古瀬くんより好みなんだけど同じ会社で教育係してるから無意識に一線引いているのかなぁ。)

辻本はポンポンと上谷の背中を叩いて。

「もうそろそろ離してくれないかなぁ。」

「す、すみません。つい。」と威勢よく離す。

「いいよ、別に。」とニコリ。