「うーん。」と辻本は左右に首動かしゆっくりと目と開ける。
「ここは?」と右腕をベッドにつきながら体を起こす。
「気がついたか?ここは医務室だ。」と渡瀬が椅子に腰掛けて声をかける。
「えっと〜」
「すまなかった。」と両膝に両手を置いて頭を下げた。
「部長?」とビックリした顔で渡瀬を見る。
「大河内は成績は優秀なのだが私生活がちょっと特に女性関係が……。本社でも問題視されてはいたんだが…なんせ創業者一族だろなかなか手が出せなくてな、『気をつけるように。』と上層部には連絡はきてはいたのだがこんなに早く事が起こるとは……スマン。」と頭をまた下げる。
「部長頭を上げてください何もなかったんですから。」と両手を左右に振る。
(会社では女性関係なんだ〜男性の方が多いと思ってた。)