「あー。そうだね。
新井真人。2年B組ちなみに今まで校内で迷子になったことはありません。」

「…もう!!しつこいです!!!」
「わりーわりー」

ぜんっぜん反省してない!!

「新井先輩はサボりですよね。」
「真人。」
「…真人先輩は…」
「ま、さ、と、」
「まさとは!!!なんで!サボり!!」
「ククッ…」

……遊ばれてる。これ。

「…」
「サボりだよ。よくここで寝てんの。」
「へぇ…」
「ここ人あんまこねーし一人になりたい時とか丁度良くてさ。それに…」
「それに?」
「美菜に会えたしよかった。」

なんで…そういうことさらっと言えるんだろう…。
慣れてるのかな…。

「…私も良かったです…」
「ん。またなんかあった時とかなんもなくてもいいからここに来な。会いに来て」
「…はい。」
「あと敬語なしな。俺そういうの嫌い、
ほら行くぞ。」

そう言って立ち上がった真人。
いくって……

「どこに?」
「…迷子を送り届けなきゃだろ?」
「…ご迷惑かけます。」
「後輩の面倒を見るのが先輩の役目ですから。」

なんてお互い笑いあってる。
それだけが今はすごく幸せだったんだ。