何せ、私を襲わせるように、チンピラどもに命じた、張本人だからな…

他のクラスメイトたちも、波が引くように私から視線を外していく

自分の席に座る。今日は…椅子も席も、きれいなままだ。

ネズミの死体もない。当然だけど。

周りの席を見渡す。誰もが私から眼を逸らせ、他人のふりを装う

…いや、一人だけ…私を見詰める女子生徒が

…マミだ!

彼女は満面の笑みを浮かべ、私にピースサインを送っている

「やったね!」という表情だ

私も、疲れた顔に笑みを浮かべ、親指を立てて、サインを送り返す

…お昼休み…

「まことさん、大丈夫?

疲れているみたいだけど…」

マミが話しかけてきた