まあ、夢か、良かった

…良くない!

金縛りだ

また、金縛りだ!

疲れているのに、変な夢を見て、さらにまた、いつもの金縛り…

…あいつだ!

オバケだ。私に乗り移っていた

また出てきた!

もう、疲れてるんだから、そっとしといてよ!

当初、感じていた恐怖感は徐々に薄らいでいた私は、たまらず訴える

『ちょっと、またあんた?
疲れてるんだから、寝かせてよ!』

『ま、こと…まこ…とおお』

『はいはい、私はまことですよ』

『そなたの…学友と…御老人を…

いたわって…やれ…』