…すがるようなマミの声で、私は我に帰った

「ん?うん、大丈夫だよ!

帰ろう、マミちゃん」

哀れな女子高生の(私の方がずっと哀れだけど)肩をポンポンと叩き、私たちはみはらし公園を出た

…マミを家(かなりの豪邸だった)に送り、フラフラした足取りで、私は何とか自宅にたどり着いた

「まこちゃん!まこちゃん!
あんた、どこいっとったんよ!」

自宅のドアを開けると、おばあちゃんがバタバタと出て来て、私の両肩を押さえ、ガクンガクンと揺さぶった

おばあちゃんは…泣いていた

晩ごはん前に嵐のように家を飛び出して、一時行方知れずになっていた私を、ずっと心配してくれていたんだろう

「おばあちゃん、ごめんね、ごめんね

文化祭の準備が手間取っちゃって…」