貧弱な街灯が心細げに、光を放っている

…着いた、みはらし公園…

はあ、はあ…汗びっしょりの姿になった私は、人気のない公園に足を踏み入れる

…誰もいない

荒い息を落ち着かせつつ、私は公園の中を一回りする

「マミ?マミちゃん?どこ?」

呼び掛けてみる。街灯が1つだけある公園は薄暗く、人の気配はない

公園をぐるっと一周してみる

誰も…いない

公園の隅っこに、工事用の資材倉庫がある

真っ暗だ

スマホの電灯アプリを起動させ、照らしてみる

足元で、ゴミやら雑草やらがガサガサと音を立てる

「マミちゃん?」

声をかける。返事はない