ああ、ひょっとして…

火事で亡くなったっていう、奥さんと子供さんか…

『お静!おりん!待っておったぞ』

『あなた…』

『お父様!』

一刀斉の奥さん…

ひゃあ、なんてきれいな人…

しかも…こんなに可愛い女の子がいるんじゃ…私なんか、絶対無理だな

『宮田様、主人がお世話になりました』

奥さん…お静さんが、深々と頭を下げる

『いえ、そんな…』

助けられたのは、私の方だ

『お姉さま!今度、剣術を教えて下さいね!』

おりんちゃんが、キラキラした瞳で私を見上げる

『うん、いつでもおいでよ!
一緒に遊ぼう!』