そこまで言われて、私はなすすべもなく、下を向いて黙り込む

いつのまにか…私の前に人影が…

憑依が解け、青白く輝く、一刀斉の姿が

涙が頬を伝う

『聞け、まこと…』

声を落とし、諭すように一刀斉が続ける

『拙者、これ以上成仏できぬと、悪霊に変化(へんげ)してしまう
レイカに憑いておった、あの悪霊のように…』

『拙者、悪霊となってまで、おぬしに憑きとうはない…わかるか?』

『一刀斉…』

『おお、迎えが来たようじゃ』

ふと隣を見る

一刀斉と同じくらいの背の女性と

6歳くらいの女の子

二人とも、白っぽい和服を着て、白い光を放っている