『まこと…』

『私は…
あんたが…好きだ』

カアアアアアッ!顔が、燃えるように熱ないからい

火が付いて、燃え盛るかのように

ドキドキドキドキ…心臓がフル回転

『成仏、しなくたって 、いいじゃない…』

生ぬるい風が吹いていく

『ずっと、いてよ、ね?

おばあちゃんにも、ちゃんと言っとくからさ、ね!』

「ボオオオオッ!」大型客船の汽笛が響き渡る

『あ、あのさ…だから…
ウチのお仏壇に、あんたの名前いれてさ、毎日供養したげる
お花も、お菓子もお供えしたげるから、ね?ずっと、ずっと、私と一緒に…』

『たわけっ!』

『ひゃっ!』

頭の中で霊に怒鳴り付けられ、私はビクッと萎縮する

『人間風情が、我等霊と共存しようなどと、笑止千万!
片腹痛いわ!
今一つ…
拙者、おぬしのようなワッパ(子供)には興味はない!思い上がるな、たわけ者!』