その夜

『いっとーさい!今日はありがと!』

『うむ、まこと…
実に見事であった
拙者、感服つかまつったぞ』

しかしまあ、危なかったな

もう少しで、あの悪霊に取り憑かれるところだったのだ

『いっとーさい、あの悪霊は?』

『心配無用ぞ

拙者が正義の一撃にて、除霊つかまつったゆえ』

今ごろは、別の憑依対象者を探して、この世をさ迷ってるんだとか

ちょっと、かわいそうだな…

『まこと…』

『んん?』

『時が、近づいておる』

時って?何よ?

『成仏の…時が…』