勝った私がいれば、負けたレイカがいる

レイカの姿を探す

黙々と、道場の後片付けをしている彼女を見つける

もみくちゃの包囲網を脱出し、彼女に駆け寄る

「レイカっ!」

彼女は私を見るや、しばらく私を凝視

そして、口を開く

「…約束どおり、あんたとマミからは手を引く
今後、あんたらに手を出す奴らがいたら、私が容赦しない」

「レイカ…」

「で、でも、今日私が負けたことはっ!
私の、油断や!
次は絶対!私が勝つ!」

悲しいばかりの、彼女の意地…

レイカはそういい放ち、明港館の奥へ、走り去って行ってしまった