マミの傍らを見る

私の、防具袋!

マミと同じく、ずぶ濡れだ

「あんた、私の防具袋を…」

プールから、引き上げて、くれたの?

「…し、沈みかけてた、から…
私、はあはあ、ひ、必死、で…」

マミ…

「で、でも…大事な…はあはあ、防具が…
ぬ、濡れちゃったね、ごめん、ね…」

プールに飛び込んで、私の防具袋を、引き上げてくれたのか…

運動オンチなのに…

しかも、制服のままで…

「マミ、マミ、ありがとう…」

「ううん、まことさんの、大事なもの…
守れて、良かった…」

弱々しく、笑みを浮かべる

初夏の暑い季節とはいえ、彼女の制服はびしょ濡れだ