レイカ…?

彼女を見る

彼女も振り向いて私を見る

一瞬…彼女が笑みを浮かべた

それは…その笑みは…

親しみのこもったものではなく、冷たい…

そう、レイカの頭上に浮かんでいた、「あいつ」の浮かべた、不気味な笑顔と一緒だった

ゾクッ…底知れぬ恐怖を感じ、私は身震いをした

その夜

お布団に潜り込み…眠りの渦を待つ

その前に、聞いておきたい

『いっとーさい…』

『まこと…
今日は済まなんだ…』

『うん、怖かった…』

昼間に見た、レイカに憑いていた「モノ」のことだ