顔が歪みを増し、やがて、そいつは…

体全体を動かし、「クックック…」と笑い声をあげる

いや…いやだ…

怖い…!

『いっとーさい、怖い、怖い!
やめて!やめて!やめて…!』

バシュッ!

憑依が解けた

呼吸が荒い

冷や汗もかいている

「宮田?」

先生が、私を見ている

クラスメイトたちも、不審そうに私に視線を向けている

「どうした、宮田?顔色が悪いぞ?」

「あ…すいません、大丈夫です…」

先生は納得のいかない表情だったが、そのまま授業を続けた

あれは…一体、何だったんだろう