簡単に踏み潰せる

やはり、やつらの軍門に下るしかないのか

ひざまづくしかないのか

「お許しください!」と、土下座するしか…

ないのか…

教室には…私と、マミだけ

マミは…静かに泣いている

多分、彼女なりに、責任を感じているんだろう

元々、レイカたちにいじめられていた彼女を、私が救ったんだから

それから、私へのいじめが始まったんだから…

「まことさん…」

しゃくりあげながら、彼女が口を開く

「もう…もう、ええの
私のことは…もう、ほっといて…」

「マミ…?」

「私のせいで…あなたが、あなたが、ひどい目に…
まことさんが…かわいそう…」