勝利side


「はぁ」

俺はため息をついた。

近頃仕事が上手くいかねぇ。

なんでだろ、ソロコンも成功させたい一心で力みすぎなんだろうか。

でも、俺はそれ以上に心配な事があった。


「花梨...大丈夫かな...」

花梨のことが気にかかってしょうがない。

あいつは昔から弱いくせに強気で、俺のこと守ろうと必死になってくれた。

だから、...

俺は絶対帰ってくるとか言ったくせに
もう、5年も経ってしまった。

会いたい...

花梨がスマホに変えてから連絡先も知らねーし、
花梨のお母さんに聞くのもなんかと思う。




最近ずっとこの事ばかり考えている。


花梨に会いたい...。


可愛くなってるんだろうな......


そう思うだけで胸が張り裂けそうだった。


どんなファンも俺は好きだけど


花梨に対する好きとは違う。


今すぐにでも俺のもとへ来て欲しい。...


それか、俺が会いに行きたい...