陸君の風邪も無事に治り、いつものように早め登校をした陸君は私が学校に着く頃には女子に囲まれていた。
この景色、懐かしい。
まぁ、しばらく学校休んでたし無理もないか…。
女子が彼の周りに集まるせいで、私は席に座れず教室を素通りして1番端の廊下まで来た。
「女の子とチャラチャラしちゃってさ…まぁ、治ったならいいけど…はぁ」
壁に寄りかかった時、遠くからパタパタとスリッパを鳴らして元気よく走ってくる唯の姿が見えた。
「乃愛ー!おはー!」
ブンブンとバックを大きく振って満面の笑顔を見せた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…