パタパタっという足音といい匂いがして俺は目が覚めた。 起き上がろうとすると、体には女柄のタオルケット。 チラッと台所を見ると、何やら鼻歌を歌いながら料理をしているあいつがいた。 携帯をつけると、画面に表示されている時刻は19時。 ……やべぇ、寝すぎた。 「あ、起きた?」 「……あぁ」 照れくさくて視線を逸らし素っ気なく返す。 ニコッと微笑んだ乃愛はもうすぐご飯できるけど…なんて言ってまた料理を始めた。