「カケルです、おねがいします」

初めて出演が決まったのは、3歳の時。


『桜華散乱』


主人公の弟役だった。

3歳なのに演技がうまいことで選ばれた。


撮影中ミスがほぼなく、監督やほかのキャストさんに気に入られた。
いろんな人が話しかけてくれて、アドバイスをくれて、小さいながら本当に頑張った。

「カケル君、撮影は明日が最後?」

「うん‼」

「頑張ってね」

「うん‼ありがとう!」

「あ、監督が呼んでたよ」

「はーい」



「おぉ、カケル君、明日は最後だからね、頑張ってくれな」

「はい!」

「それ手で、ここなんだけど、ちょっと変えるから覚えてほしい」

「はい」


いろんな変更とかもあったけどなんとか終わった。