その日の帰り。

「お疲れ様でしたー」
そんな先輩たちの声をききながら、片付けをしていた。
(重...。)
「なにやってんの。」
「直音先輩...」
「それ、置く方違うじゃん。こっち。」
めんどくさそうにして、実はいい人なんじゃん。
「今日、帰りは?」
「え?」
「今日帰りはって言ってんの。
雫ちゃんと帰んの?」
ぐいっと肩を掴まれ、目が合う。
「え、、っと、1人です」
「へー、そう。じゃあな」
「あ、ありがとうございます!」

ーーー
結局帰ることになったのは19時。
「はあ、ねむい」
終わってから30分は経とうとしている。
汗ふきシートを取り出し、体を拭く。
「おい。」
「うわあっ、」
「おせえ。」
「ま、待っててくれたんですか」
そういうと少し間が開き、
「ばーか。」
「行くぞ。」
頭を掻きながら歩く姿を見つめていた。