「実は、この間本屋で会った日の話も聞いてますよ。姉貴が自分からメールしてきて。僕が太鼓判押しますから、少し暴れてみてください。」


太鼓判?暴れる?


「兄貴も素直になってよ。姉貴変われると思うよ。」


!!!。


話してたのか…


「僕も素直になったら意外にスムーズに行きまして、びっくりしてます。」


「僕もって?」


「好きな子に素直に打ち明けたら、付き合えたんです。」


「彼女いたのか…。」


「姉貴と兄貴の話で頭の中でシュミレーションしてましたから、動じることはなかったですけど…。」


「僕たちの話?」


「いざって時、姉貴ののろけ話が参考になるんですよ。超模範的彼氏彼女じゃないんですか?」


はぁ…


「それよりこないだの彼女さんと別れちゃったって、聞きましたよ。」


「あぁ。短い付き合いだったけどね。僕の焦りが嫌だったんだと思うよ。理緒に対しての感情にも気付いてたみたいだし…。僕鈍感だから…」


「いや、鈍感とか関係ないですよ。顔見たかったなぁ~。」


「プリクラあるよ。見る?」


僕はテーブルにプリクラを置く。