後悔した。


会社を恨んだ。


そして自分自身を責めた。


「大丈夫!私待てるよ」


って笑顔で約束してくれた。


だから3か月くらい平気だと思った。


僕の判断は甘かった…。


神村は理緒ちゃんに近付いた…。


そんなことすっかり知らなかった。


幸せの絶頂から突き落とされた…。


僕らが付き合い始めて半年後の事だったらしい。


転勤から戻ると悲しげな理緒ちゃんの隣りには神村がいた。


僕らの関係は自然消滅に近いものでおわったと思ってた。

やっぱりいつも一緒にいられる方が安心するんだよなって、特に神村をとがめるわけでもなく、理緒ちゃんに問いただすわけでもなく、そのまま逃げた。


二人の前から。


悲しげな理緒ちゃんに気付いていながら、僕は面倒臭い神村から理緒ちゃんを奪うことを諦めてた…


理緒ちゃんは部活もやめて、僕に会うのを避けてた。


お互いを避けてたってこと。

僕は理緒ちゃんを理解してあげられなかった。


理緒ちゃんは苦しんでたのに。


今、目の前にいる理緒ちゃんが、震えて泣いている。


「死にたいよぉ…。」