「先生~。」



私の名前を呼びながら



タタタタタッと軽快な足音が走ってきた。



これは園児の駆け足じゃないな。



それに懐かしいこの元気な声…。



「千絵先生!こんにちは。」



私が振り向くと卒園から比べるとちょっと大人っぽくなった、今井晴夏ちゃんが遊びに来てくれてた。




「こんにちは。晴夏ちゃん。元気にしてた?」




「うん!じゃなかった。はい!」




「今日は奏太君はどうしたの?」




「奏太は病院にいるよ。ママと一緒にいます。」



もしかして…?