「理緒…僕の言いたいことは以上!」


理緒が僕の顔を見上げた。



「私の言いたいことは、言えなくなっちゃったよ。」



「えっ?」



「私が言いたかったことは忘れて~。

私ね、晶からメールがくるたびに、不安になってたの。涙まで出ちゃって…


いつも応援してるよ。とか励ましてくれるのに、私のココロはいつも満たされなくて。


私が求めてた言葉はさっき晶から言ってくれた。」



理緒がメールで泣いてたって晴夏ちゃんが言ってたのは、僕からのメールで泣いてたって事なのか…


「私はいつも愚痴ばかりで、きっと晶は一緒にいたいと思ってくれないのかなって、ほぼ自己完結してました。」



「理緒!ごめん。重くなりたくなかったんだ。一生懸命頑張ってるのに、僕が横槍いれてやるべき事に集中させなかったら、後にも先にもまた後悔するって。」



「そっちのほうが集中できなかったよ!」



理緒が僕に抱き着いてきた。



「僕だけを見ててっていったじゃんかぁ…。」