ふと時計を見ると、もうすぐ２時半になる。



「理緒ちゃん。取りあえず外でよう。おやつおやつ！美味しいケーキ食べない？」



僕は気分転換になればと、誘って見ると、彼女より先に晴夏ちゃんが、返事をした。


「ケーキ食べる!!食べよ。」


元気いっぱい晴夏ちゃんにつられて奏太くんもピョンピョンと飛び跳ねる。



そんな二人を見て彼女は笑った。



「それじゃ車持って来るから待ってて。」



僕がそう言うと、



「先輩。ありがとう。」



と、彼女が笑った。



僕はやっとのことでホッとした。



近くのコインパーキングに置いてある車まで急ぐ。



そしてふと、彼女の旦那を思い出した。


こんな時にあいつは何やってるんだ。