僕が声を掛けても、子供たちを見つめてあまり動かない。



今笑ってたのに…



家で何かあったの?



育児疲れちゃった?



体調悪いの?



ココロは勝手に彼女を心配する。



僕が彼女を見つめてるとハッとしたように僕に声をかけてきた。




「せ、先輩。今日はこんな昼間からどうしたんですか?」



自分の話を打ち消すように、急に笑って僕のことを聞いてくる。




「先輩、日曜ですよ。こんなところで油売ってる場合ではありません。」




その笑顔の影に何かに必死になってる感じも伺えた。




「確かに日曜ですね。日曜だけどノープランですね。」




正確にはノープランになった…だけどね。




さっき別れたなんてとてもじゃないけど、これじゃ切り出せないよ。




しかもこの前、沙空とこの店を訪れたばかりなんだ…