理緒がその彼女ちゃんに話しかける。


「わ、私、なんか自然に食べ始めてて…ごめんなさい。」


彼女ちゃんは、慌てて僕らに頭を下げた。



「私、竹山日菜です。貴さんとお付き合いしてます。よろしくお願いします。」



「いえ~。食べ終わってからでよかったんだよ。こっちこそ巻き込んで申し訳ないんだから。」


理緒が彼女ちゃん…もとい、日菜ちゃんに謝る。


「貴、しっかりした子だね~。しかもどことなく、上戸彩似な感じですね。」


「似てるか~?日菜は日菜です。誰にも似てません。」


貴くんが冷静に分析する。


確かに僕から見ても上戸彩に似てるんだよね。


そんな風に思っているうちに、僕は誰なのかという目で見てる日菜ちゃん。


理緒が紹介してくれた。


「こちらは手塚晶則さん。私の相談役です。」


「よろしく。」


僕は深々とお辞儀をする。


「なんで貴さん。兄貴って呼んでるん?」


日菜ちゃんが疑問に思ったみたいだ。
貴くんが説明してる。


「姉貴の元カレだよ。僕は今カレでもいいと思ってるけどね。」


「た、貴くん!」


貴くんの一言に僕は焦る。