窓の外はいつしか雨が降りはじめて、雷が鳴っていた。


そのうち一番大きな稲光が光って、近くの鉄塔に落ちた。


あまりの雷鳴と地鳴りで、理緒が僕にしがみついた。


「怖すぎます…。」


「大丈夫だよ。」


と僕が言った次の瞬間、街は辺り一面停電になった。


「ヒャァァ…。」


理緒が声にならない声をあげる。


「理緒…。」


僕は理緒を引き寄せた。


「ぅヒャァァ…」


理緒がまた声にならない声を出す。


「好きだっ…。」


僕はそのまま、ソファーに理緒を倒して、幾度となくキスをした。


理緒が僕のキスに応えてくれる。


どこまでも気が遠くなるキス。


クラクラする。


離れたくない。


時間を忘れてしまうほどたくさんキスをする…。


「先輩…のこと愛しちゃいそう…。」


キスの合間に理緒がやっと声を出す。


「いいよ。僕だけを見て…。」


僕だけを見てて…


僕も理緒しか見つめない…


理緒の温かい甘い吐息が僕の胸に広がる。


そのまま僕を温めてくれ…


ずっと…