「あ、樹だ。おはよー」
「はよー」
後ろから話しかけてきた人物の顔を見て、能天気に空と雪は挨拶をした。
それを見た、樹 と呼ばれた人物は顔を顰め「変わらず、死んだ魚の目やなぁ」とため息混じりに、そして呆れたように呟いた。
そんな 樹 を気にせず、雪は鼻歌を歌い、空は大きなあくびをしている
(この無気力は一生治らんのやろなぁ)と樹 はつくづく思う。
「ほな、はよ歩き。学校遅れるやろ」
なんだかんだ言って、面倒を見ている樹に引っ張られた無気力二人組は今日ものそのそと学校へと引っ張られて行った。
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