首の顔が、まるで映像が揺れるように見えた。

「な、なんだ?」

そしてその表情が少しずつ変わり始めた。

まるで、床の方を見ようとしている様に見えたが、違った。

その皮膚や髪が溶ける様に流れ落ち始めたのだ。

「うわぁあああああ!!」

赤井も今度はさすがに後ろに飛び退った。

「何なんですか!!これ!!何なんですか!!」

三田村も横で叫んだ。

その皮膚や髪の毛が溶け落ちながら蒸発する様に消え、その首は見る見るうちにただの白骨と化していった。

「何だよこれ!!何なんだよ!!」

三田村が気が狂ったように叫んでいた。

赤井は目の前の、もう表情のない頭蓋骨を見て、ただ言葉を失っていた。