次の日も、その次の日も先生は、私の夜の迎えに来れないと言って、結局七瀬さんが家まで送ってくれた。

「本当、なんかごめんな〜
あいつ、急用ができたとかで…俺としては、一応あいつに俺から頼んだから、えっとその、…」
 
「大丈夫ですよ、七瀬さん。
私は独りに慣れてるので。というか、先生は忙しいのに面倒見て頂いて、申し訳ないです。」


そう、先生は忙しい。

いつも、特進科の生徒だけでなく、芸能科の生徒からも人気があるひとだ。

それなのに、生徒一人ひとりに優しいから余計、たちが悪い。