章司を好きになればなる程、嫌な女になってしまう。


章司に、友達を紹介された。



「さやちゃんだよね?章司から話聞いてるよ。」


優しく話しかけてくれた。
真麻ちゃん。

章司と同じクラスの子。


話したくなかった。
おかしいってわかってる。


ただの友達。

だからこそ、紹介してくれた。


それなのにね。


「章司ひどいよ。」

涙がこぼれ落ちる。
困った顔を見たかったわけじゃない。


大好きだから、笑っていて欲しかった。