うまく笑えなかった私が、心から笑えるようになったのは、隣に章司がいてくれたから。


初めてのクリスマスに章司がくれた、シルバーリング。


左薬指に光ってる。


たったひとつの願いだった。


…神様、どうかこのまま章司の隣にいさせてください。


来年も、再来年も、 おばぁちゃんになっても。

飽きるほど、隣で生きていたい。


見えない未来を思うと不安になる。


好きだから、怖くなる。


こんな気持ち、知らなかったよ。