「、、入るぞ」


恐る恐る華の部屋に足を踏み入れて、ベッドに座る華の前にしゃがみ込んだ。


「明日も学校だぞ」


華の顔を覗き込んで言うと、華はまっすぐ俺を見つめた。



少しの間時が止まったようにそのまま沈黙が続いたが、俺にはものすごく長い時間に感じた。


ずっと俺を見つめたままの華の顔が、ゆっくりと近づいて


俺の唇にずっと欲しかったものが少しだけ触れた。