華を抱きしめるのはこれで3回目だった。 1回目は先生として、 2回目はお兄ちゃんとして、 いまは男としてーーーー。 「ごめん、そんな風に思ってると思わなかった」 華は俺の腕の中で泣き続けた。 俺はもう自分の気持ちを止められなかった。 華が好きだ。 華を愛している。 華しかいらない。 溢れ出てくる気持ちと比例して、腕に力が入っていく。