俺はいつもよりぎこちなく、華と2人で帰り道を歩く。


俺の家、こんなに遠かったか。


家に着いたらとりあえずビールを一気飲みして風呂にはいって落ち着こう。

華はいつも通り、何も知らない子供のような目をしている。


ひとりで寝るの寂しくなっちゃった?とか、
あたしが居ないと眠れないんでしょ?とか、


可愛い顔で調子に乗ったことを言う華に反論する余裕もない。


家に着いて心に決めていたビールを開けると、あたしもちょうだい、と華が寄ってきた。


ふたりでキッチンに立ってビールを飲んでいると、

なんだか幸せで笑いがこみ上げてきた。