ふたりで電車に乗って、家まで歩いた。


「ふたりともおかえり。ご飯食べよっか」

おばあさんはそう言って夕飯の支度を始めた。

「おばあちゃん、あたしが卒業しても先生ご飯食べに来てくれるって」

「あら本当?嬉しいわ。
私もう3人に慣れてしまって渉くんが居ない時いつもご飯余ってしまうの」


おばあさんはいつも俺の分を用意して待ってくれている。


これからも出来るだけ毎日食べに来ようと思った。


おばあさんの料理は本当においしくて、いつも夕飯の時間はすぐに過ぎてしまう。



「ごちそうさまでした。今日もおいしかったです」

「良かった。じゃあお片付けお願いね。
おばあちゃんお風呂はいってくるね、華ちゃん」


うん、と言いながら華は食器を流し台に運んで行く。


俺もそれを手伝いながら、いつもの時間を楽しんでいた。