ちょこちょこ勉強を教えながら仕事をして、

たまに休憩して、

なんだか華と同級生になったようでとても新鮮だった。


「ねぇ先生、卒業してもご飯食べに来てくれる?」

「行くよ。
言っただろ、華が来て欲しくなくなるまで行くよ」


「ほんと?おばあちゃんが心配してた。
あたしが卒業したらもう来ないんじゃないかって」


本当におばあさんは俺を可愛がってくれている。

俺も親を思うような気持ちで、おばあさんに対して優しい気持ちを持っている。


「俺は華とおばあさんが居てくれて
ほんとによかったと思ってるよ。
捨てないで欲しいのは俺の方かもな」


華はふふふ、と嬉しそうに笑って、また課題に取り組んだ。


「ちょっとトイレ行ってくる。悪さすんなよ」

「しないよ」