でも、貴女人間ではないでしょう?
アルテミスさんは笑って
「ええ、人間なんかじゃないわ!
よく分かったわね!」
なんだか楽しそうだ。

…じゃあ、貴女は何?
アルテミスさんは目を細めて
「私は月の女神アルテミス。
今日は素敵な満月でしょう?」
彼女はスッと窓から見える月を見た。

そして私を見て、
「さぁ、可愛い猫ちゃん
あなたの望みは何?
言いなさい。
私が叶えてあげる!」
と悪戯っ子のように笑った。