今となってはもう笑い話になるが、当時の私はもう史上最悪な記念日になった。
「俺、飯炊き大食い女と付き合い続けるの無理」
大好きなカフェで大好きなオムライスを頬張る私を冷たい眼差しで見つめるのは、付き合って2年になる彼氏。
「・・・は?」
彼の一言に慌てて水を飲んで聞き返す。
「沙奈恵と別れたい」
この一言を皮切りに私の記憶は曖昧に飛んでいる。
付き合って2年目の記念日。
大好きな彼の為に用意したケーキも無駄になった。
綺麗にラッピングした箱を手にとぼとぼ歩く私は、オムライスを食べきってきたのかさえ忘れていた。
「・・・なにも、今日言わなくたって」
記念日じゃん。という言葉は飲み込んだ。だって今言ったところで彼はもういないし、過去の話になってしまっているのだから。
彼が好きだったチーズケーキをどうしようかなんて考えながら、いつの間にかたどり着いたのは見覚えのないような駅。
「俺、飯炊き大食い女と付き合い続けるの無理」
大好きなカフェで大好きなオムライスを頬張る私を冷たい眼差しで見つめるのは、付き合って2年になる彼氏。
「・・・は?」
彼の一言に慌てて水を飲んで聞き返す。
「沙奈恵と別れたい」
この一言を皮切りに私の記憶は曖昧に飛んでいる。
付き合って2年目の記念日。
大好きな彼の為に用意したケーキも無駄になった。
綺麗にラッピングした箱を手にとぼとぼ歩く私は、オムライスを食べきってきたのかさえ忘れていた。
「・・・なにも、今日言わなくたって」
記念日じゃん。という言葉は飲み込んだ。だって今言ったところで彼はもういないし、過去の話になってしまっているのだから。
彼が好きだったチーズケーキをどうしようかなんて考えながら、いつの間にかたどり着いたのは見覚えのないような駅。