「順位が上がってたらカニでも食べに行きましょ」
「えっ、カニ!」
「たまにはいいでしょ」
やった~~~、カニだって! 朔がバカみたいに食べるから、外食は控えてたんだよね。行ったとしても、ハンバーグ中心なファミレスか、焼き肉食べ放題のお店ばかり。
この世界、いいことばっかじゃん。大喜びでテンション高めに家を出た。いつもの角で、想史が待っている。私に気づくと、にこりと笑った。その笑顔が眩しすぎて倒れそうになる。
朔のいない世界、サイコーーーーーッ!!
私は心の中で、絶叫した。
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