ガラガラガラガラ

『えーっと、名前の順に座るんだよね…私はあった!ちーちゃんは私の後ろだよ!』

「そうだと思ってたわよ。いつもそうだからね」

へへへっ。私とちーちゃんは風来と星野だからいつも席が前後なんだ~。

羨ましいでしょ~

あ、あとねちーちゃんには彼…

キーンコーンカーンコーン

あ、チャイム鳴っちゃった。この続きはまた後で教えるね!

「あー、とりあえずお前ら入学おめでとう。
今日からこのクラスを担当することになった青木 俊だ。よろしくな。15分後体育館で始業式だからみんな遅れずに集合してくれ。それじゃー解散!」

『ちーちゃん!始業式だって。移動しよっ』

「えぇ。そうね。」

『どーしたの?なんかちーちゃん緊張してる?』

「ま、まあ少し…なんでわかっちゃうのかしら。さすがくるみね。」

『へへへっ当たり前だよ~。あ、わかった!今から彼氏に会うからでしょ」

そう!ちーちゃんには愛しの彼氏がいるんだよね~♡

し、か、も、この学校の生徒会長なんだぁ。

いいよねぇ。

あ、体育館着いた。


「えー今から第58回始業式を始めます。まずは校長先生のお話です。」

「皆さんご入学おめでとうございます。これからみなさんは………」


校長先生の話つまんないし長いよ…

なんか眠くなっちゃった。ちょっと寝ちゃおっかなぁ…


「るみっ…くるみっ…くるみっ起きてってば」

『うわぁーごめん!ちーちゃん。寝ちゃってたよ…生徒会長の言葉終わっちゃった?』

「いいえ、これからよ。相変わらずね、くるみは。ちゃんと起きててよ?」


『ごめんね、ちーちゃん』

「続いてわが校の生徒会長からのお言葉です」

「みなさん、こんにちは。生徒会長の七瀬 海で…

キャーーーーーーーッ!!

うわーーすごい歓声。さすが海君だなぁ。

『海君すごいね。ちーちゃん大丈夫?』

「ええ、大丈夫よ。こうなることは何となく分かってたし」

そうなの。海君はイケメンで成績優秀だから中学の頃からすごい目立ってたんだよねぇ。

まぁ、ちーちゃんも綺麗系美少女だから一緒に並んでると美男美女ですごいお似合いなんだぁ。

いいなぁ。私も恋したいなぁ。素敵な彼氏欲しいよ〜