『くるみside』

リンリンリーンリンリンリーンリンリ……

『ふわ~っよく寝たなぁ……はっやばい今何時だろ』

んーと今は8時…20分…え、嘘でしょ

『遅刻するーーーっっ!』

私、風来くるみ、15歳
今年から桜花学園に通う新1年生!
今日から始業式なんだけど、1日目から遅刻しそうに…

「おーい!くるみーおはよっ」

この声は私のお兄ちゃん。名前は風来 翼、大学2年生、優しくて頼もしい自慢のお兄ちゃんなんだ~

『おはよ!どーしてお兄ちゃん起こしてくれなかったの?初日から遅刻とか笑えないよ!!』

私はちょっと拗ねたように言った

「ごめん、ごめん。気持ちよさそうに寝てたから起こしにくかったんだよ。まっその代わりといっちゃーあれだけど学園まで送ってやるから」

お兄ちゃんはちょっと困ったように眉を下げて言った

やっぱりお兄ちゃんは優しいな~これで始業式までに間に合いそう!

『ありがとっ!お兄ちゃん』

私はすぐにお兄ちゃんの車に乗った。お兄ちゃんの車好きなんだ~なんか落ち着くの

「忘れ物ないか?出発するぞ」

『うん!大丈夫だよ!』

「じゃー行くぞ。」

「それにしてもくるみがもう高校生かぁ。早
いなぁ」

『そーかな?私だってもう高校生だもん!』

「はははっそーだな。ほら着いたぞ」

あっという間に着いちゃった

うわ~すごいっ。お城みたいな学校✨、今日から私ここに通うんだ。緊張するなぁ

「お兄ちゃんありがとっ!行ってきます」

私はお兄ちゃんにお礼を言って車から降りた

「おう、いってらっしゃい。頑張れよ」

そう言ってお兄ちゃんは車を走らせて家に帰っていった。